本校において12月11日(土)・12日(日)の2日間、サイバーセキュリティTOKYO for Junior 2021を開催しました。本校情報セキュリティ技術者育成プログラム履修生による企画コンペティションで決定したテーマ「未来の交通インフラについて考えよう」に沿って学生が作成したコンテンツを用いて、16名の中学生が情報セキュリティを学びました。
一日目最初に、本校客員教授 株式会社アールジェイ代表取締役 石田淳一氏より「セキュリティと倫理」と題してご講演いただきました。数多くの事例を用いて情報セキュリティ、モラル、倫理についてわかりやすく説明していただき、受講生は保護者同伴で講演を聴講しました。
その後、受講生のみハンズオン会場に移動し、2日目の競技のためにチームメイキングを行いました。最初のハンズオンは「パスワードの強度」でした。パスワードの桁数・文字数によってパスワード強度(解読にかかる時間)が大きく変わることを体感しました。また、パスフレーズについても学び、実際に各自パスフレーズを作成してその解読時間についても確認しました。「インターネットの危険を知ろう」では、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が毎年公開している「情報セキュリティ10大脅威」を題材に、中学生の皆さんに身近なインターネット上の脅威と対策を学びました。「Linuxリテラシー」では、Raspberry PiにインストールされたLinux系OSを用いて、Linuxの基本的なコマンドを実際に使ってみました。最後に、Linuxコマンドを使った宝探しも行いました。1日目の最後「IoT機器の作成」では、LEDを用いた回路を作成してRaspberry Piと接続し、コマンド、Pythonプログラム、Webページという3つの方法でLEDの点灯/消灯制御をおこないました。
二日目は、インターネットに接続された自動車「コネクテッドカー」を題材に、IoTシステムをターゲットとしたサイバー攻撃による被害について学びました。その後、競技について説明を受け、午後は競技を行いました。今年の競技は、さまざまな妨害に対処しながら自動運転バスを安全に運行させるという内容でした。受講生は今回学んだ内容を振り返りながら競技に取り組んでいました。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により開催時期を10月から12月へ延期しました。開催1週間前からの毎日の検温や当日の手指消毒など、受講生および保護者の皆様に多大なるご協力をいただき無事に終了することができました。ありがとうございます。
最後に、ご後援いただきました以下48の企業・団体の皆様に厚く御礼申し上げます。
東京都、警視庁、独立行政法人情報処理推進機構、国立研究開発法人情報通信研究機構、中央職業能力開発協会、ICT教育推進協議会、一般社団法人 高度ITアーキテクト育成協議会、一般社団法人セキュリティ・キャンプ協議会、一般社団法人日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会、特定非営利活動法人デジタル・フォレンジック研究会、特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会、株式会社アールジェイ、アライドテレシス株式会社、株式会社インテック、株式会社インフォセック、SBテクノロジー株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー、株式会社FFRIセキュリティ、株式会社オプティム、ゲヒルン株式会社、ココン株式会社、CompTIA 日本支局、株式会社サイバーエージェント、株式会社サイバーディフェンス研究所、さくらインターネット株式会社、株式会社シーアイエー、ジェイズ・コミュニケーション株式会社、シスコシステムズ合同会社、株式会社スカイアーチネットワークス、株式会社セキュアサイクル、セコムトラストシステムズ株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社ディアイティ、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社ディーゴ、トレンドマイクロ株式会社、株式会社日本レジストリサービス、株式会社ハートビーツ、パナソニック株式会社、東日本電信電話株式会社、フォーティネットジャパン株式会社、富士通株式会社、株式会社富士通エフサス、富士電機ITソリューション株式会社、三井物産セキュアディレクション株式会社、株式会社ユービーセキュア、株式会社ラック、株式会社リクルート